2019年3月21日
3月1日朝9時。ファイティングモンキーのワークショップが始まった。「ファイティングモンキーとは何か?」ということに関してはひとまず置いておき結びに言及しよう。ちなみにリンクを貼っておこう。
会場はブリュッセル郊外にあるJetteという場所の、とあるフィットネスクラブの大きな体育館だ。入ってみると参加者は約60人いた。ワークショップが始まり一同に集まると、とても大きな人の輪ができた。それでもなお、体育館にはその円の2.5倍程の空間的な余裕が残っていた。広い空間に多くの人。エネルギーはその時点で十分にあることが明白だった。
ベルギーというと多国籍文化で知られる。様々な国、人種の参加者がいた。さすがに日本人もアジア人すらも見当たらなかったが、それでもなお不安は無く、「どうなるのだろう?」という好奇心が勝っていた。クラスは1時間の休憩を挟み17時まで続く。それを3日間続ける短期集中ワークショップだ。1日目を終え、既に筋肉痛が始まった。2日目を終えると、さらなる筋肉痛と生傷が身体中にあることに気づき、体重が3kg落ちていた。最終日には身体と共に疲弊仕切った脳の感覚に気づいた。それでもなお、後ろ向きの感情は皆無で、むしろ新鮮で生まれ変わったような多幸感があった。
「ファイティングモンキーとは何か?」という問いを、私は参加する前に抱いた。少し話が逸れるが、好奇心には長所と短所があると思う。それは「知ろうとすることで変化のきっかけが生まれること」逆に「知ろうとすることで外側に答えを求めてしまうこと」なのではないだろうか。仮に後者が優先してしまえば、好奇心の本当の効能は得られないのだと、今回のワークショップを通じて感じた。好奇心の本当の効能を得る為には一つの手段しかない。「自ら体験し導き出すこと」これしかないのだと思う。
最後に言えること、そして朗報がある。このワークショップに参加することで、必ず成長と変化のきっかけを得る事ができる。ファイティングモンキーは哲学的に体系化された身体操作の実践訓練だ。そしてその言葉と哲学を理解しようとすればするほど、「自分は戦っているか?」という問いを突き付けられることになると思う。思えば、我々日本人は、グローバルな観点からすると、ワークショップに参加したり、何か新しいことに従事することが難しい環境に暮らしていると思う。今回参加してみて、世界中には「何かを得よう」と必死にもがいている人がたくさんいるのだと知った。ファイティングモンキーに限らず、葛藤や挑戦を継続している人は美しい。大事なことは、「自分の感性が動くこと」これに尽きると思う。自分は、「戦いをやめないこと」そして「自分の原点をみつめようとすること」を続けていこうと今回のワークショップを通じて感じた。それが現在までに私が理解したfighting monkeyの根幹である。10月には日本で初めてのファイティングモンキーワークショップが葉山で開催される。この機会は非常に貴重だと思うし、今から楽しみでならない。
※ワークショップ後、教会の前の広場にて自主トレーニング
ナヴィーオ代表 山崎
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