イベント後記

2023年5月2日

40を手前にし、自分の半生やこれからの将来について考える時間が増えたような気がする。

仕事とは何か？人生とは何か？

一方で、そんな事を考えずに暮らせたらどれだけ幸せだろうかと思う自分もいる。

頭では解かっているが、

良くも悪くも僕はそうした人生は歩めない運命にいる。

だとしたら、その運命をできるだけユーモラスに全うしようじゃないか。

先日、イベント「かぽえいらdeあそぼう」が開催された。

このイベントの起源は、コロナ禍に入る少し前だ。

2018年にドイツ留学へ行き、ライプツィヒ大学で学んだトレーニング理論を具現化した形でスタートした。

気付けばもう、何十回開催したかわからない。

僕の短所でもあるのだが、そうした細かい事を管理したりするのがとても苦手だ。

でも、来てくれた一人一人の輝かしい瞬間は、未だに鮮明に記憶している。

なんとすでに、のべ600人が参加してくれたイベントとなっている。

誰から褒められるわけでもないが、とにかく楽しくて続けている。

ところで、とても嬉しかった今回のイベント後のエピソードがある。

ある生徒がイベント終了後に、

「先生、大好き！」

と言ってくれた。

これってけっこう凄くないですか。

今まで、トレーニングを通じ老若男女数千人と向き合ってきたが、

これほどまでにピュアで、真っ直ぐな褒め言葉は無いかも知れないなと、

僕はその時思った。

運動って、何の為にするんでしょうね？

面倒くさいし、辛いし。

生活にとって必要不可欠な行為でも無いし。

それでも、音楽と一緒で、

人間は「運動する為の設計図」を持っているんじゃないか。

僕はそう思っている。

大好きなバンドのライブへ行って、

余計な事を考えずに、音に乗る。

そんな感じで運動を続けられる、

忙しない日常からの「聖なる逃げ場」があってもいい。

それだけで、いいんじゃないかな。

そういう場所になりたいと、スタジオナヴィーオは強く願っている。

ps

「先生大好き！」と言ってくれたのが、

ちょうどイベントが終わって、

僕が子供達皆にアイスを配っていた時だったのだけれど、

それが何を意味するのかは、

考えないようにしている。

ナヴィーオ代表

山崎