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「繋ぐ」ということ

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2019年5月21日

 

 

少し前ですが、中央学院大学付属高等学校の駅伝部生徒への臨時授業として「パフォーマンスって何だろう?」というテーマの講義を行いました。生徒達が講義を「受ける」という感覚だと、どうしても「講師が来る、授業を聞く、難しいテーマの時眠くなる」という悪循環に陥ります。できるだけ自発的になれるよう、理論の勉強と動きの実践を織り交ぜて講義を進めました。スポーツの価値とは、自分ができない事や苦手なことを認識し、それに対する自分の向き合い方を判断し、自分の興味があることを認識し、自分自身のやる気の向上のさせ方を理解していくことだと思います。生徒が「やらされている」と感じるのであれば、それは指導者の責任です。

 

 

 

強く、才能があり、やる気がある子が残ればいいという前提と姿勢を捨て、どうしたら全員が前のめりで、講義を「受ける」のではなくて、講義を一緒に「創る」ことができるか、反応を伺いながら進めていきましたが難しく、また面白いですね。

 

 

 

まだまだ「自分にはどんな価値があるのだろうか?」「自分の強みはなんだろう?」という問いの答えを探している彼ら。まだまだ自分の発信の仕方に改善の余地がある私。これからの生徒達の成長と、自らの進化が楽しみになりました。

 

 

 

何かを「繋ぐ」とはどういうことだろうか?僕はこの機会に際し、生徒達と繋がりを感じたかった。生徒達と繋がるには、まず自分が何を伝えたいのか明確にしなければならなかった。明確にするためには自分の価値感と表現を繋げなければならなかった。何かを「繋ぐ」ということは単に物質的な結束だけではなく、内面的精神的な一体感が必要なのだと感じました。

 

 

 

「自分にはどんな価値があるのだろうか?」まずはその問いに対する自分なりの答えを、生徒達一人一人がしっかりと自覚できた時、大きな目標への次のステップとして、新たな可能性の拡がりという確かな基盤の構築になるだろう。「自分が本当に成し遂げたいと望むこと」と「競技に必要な要素を高めるための様々な努力」が繋がった時に始めて、パフォーマンスという歯車が回り始める。それが心と体を「繋ぐ」ということではないだろうか。

 

 

たすきに想いを、繋ぐ手には力を。

 

 

 

ナヴィーオ代表 山崎

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